飼鳥情報センター 

  松江フォーゲルパーク訪問

インコマップ番外編 (2001年11月6日)

このレポートは2001年11月の訪問記です。
その後、同年12月から2002年2月にかけて発生した「クラミジア感染症」のため、残念ながら現在は以下のような状況ではないと思います。より良い形での運営を心から願い、応援していきたいと思います。

松江フォーゲルパーク

島根県松江市に開園した「松江フォーゲルパーク」!
フォーゲル(Vogel)とはドイツ語で鳥のこと。フォーゲルパークは世界でも珍しい花と緑の公園です。
・・・で、行って来ましたフォーゲルパーク。
JASの超早割で東京から往復17600円で出雲空港まで行けるというのも魅力です。新幹線で京都に行くよりも安く、また時間も羽田から出雲まで1時間25分(帰路は偏西風に乗って1時間5分)という近さです。当然日帰り圏ですね!
松江フォーゲルパークはその出雲空港から車で片道20分(タクシー4390円)の場所にあります。
当日は横殴りの冷たい雨という天候でしたが、ほとんどが屋内施設であるため問題なく楽しめました。

重々しい長屋門 おやすみミミズク

入り口は「フォーゲルパーク」というより「時代村」のような構えの「長屋門」。
これは、松江フォーゲルパークは(有)カモと城下町松江市の共同運営だからです。
長屋門内はチケット売り場の他、「フクロウセンター」になっています。ここでは多くの珍しいフクロウやミミズクをガラス越しにたくさん見ることが出来ます。とても可愛いですよ〜。
このあと見学コースは長いエスカレーターに乗って「くにびき展望台」へ。宍道湖の美しい姿を見ることができる・・・はずです。今回は何しろ天候が悪かったものですから・・・(^^;;;。

ウォーターフォール
エイビアりー
カラフルなトキが
木にいっぱい

渡り廊下を進むと第一の温室「ウォーターフォールエイビアりー」、つまり水鳥園です。
色鮮やかなトキたち(天然記念物のトキとは違う種です)やペリカン、カンムリヅルなどのくつろいだ姿を楽しめます。
広い広い温室内で鳥たちはノンビリとくつろいでいました。温室内にただよう生魚のかほり・・・。

トロピカルエイビアリー 人なつっこいコンゴウ ヨウムちゃんたち お食事中のオオハシ

さて次の温室がお待ちかねの「トロピカルエイビアリー」(熱帯鳥園)です。ココも素晴らしく広い!
入ってすぐにコンゴウたちがお出迎え。コンゴウ(スカーレット)、ベニコンゴウ、コミドリコンゴウたちが元気な声を響かせています。コンゴウの1羽はもしかするとコンパニオンバード出身かもしれません。ヒトの方に来たがっては「ハローハロー」とさかんにおしゃべりをしていました。
特筆すべきなのはオオハシ、サイチョウ、エボシドリの種類と数です。パンフレットによれば世界有数とか。
ヨウムも2羽いました。おしゃべりはしませんでしたが、とてもおとなしい手乗り鳥です。

お子ちゃまオオハナ オモチャもあるよ お姉さんにベタベタ

基本的にインコたちとの「ふれあい」はできません。
たしかにいろいろなお客さんもいます。当日もロリキートに噛まれたと怒って非力な小鳥に乱暴を働く、品性の劣ったジイサン(他の観客たちから非難ゴウゴウですごすごと退散)もいたぐらいですから、施設側としては安全面からも防疫面から考えても鳥に触らせないのは正解なのでしょう。
そのかわり(?)スタッフがとても鳥たちを可愛がっています。スタッフのお姉さんが時間を見てルリコンゴウと遊んでいました。ルリコンちゃんは甘えきってベタベタ。その姿を見るだけでお客さんたちは可愛い〜♪と大喜びです。こうした姿をもっともっと見せることができると良いですね。
インコたちにはオモチャが欠かさず与えられていました。これも大切な配慮ですね。

いらっしゃ〜い! ジュースちょうだい!! わらわらわら・・・

トロピカルエイビアりーに隣接した「パラダイスホール」いわゆるロリキートガーデンです。
とても人なつっこいゴシキセイガイインコがたくさんお出迎えしてくれます。100円でチケットを買い、ミニカップのジュースをもらうと集まってくるインコたち。財布から100円を出そうとした段階でもう肩に止まってきます。
インコ好きにはたまらない至福の時を楽しめますよ〜♪
ロリキートガーデンは閉園した行川アイランドはじめ各地にありますが、松江フォーゲルパークのロリキートたちは他の施設の鳥たちより人なつっこい気がします。つまり「エサの切れ目が縁の切れ目」でなく、カップがすっからかんになっても肩や手でくつろいでいてくれるのです。爪も痛くなく、実にフレンドリーな鳥たちですよ〜。

おしくらまんじゅう? 飲みたいなぁ 期待したいインコたち

ともかく当日は寒い雨。今年初めてココで冬を迎えるロリキートたちにとって、最初の試練の日だったのかもしれません。
木の根本に集まって互いの熱で暖をとっていました。それを見たスタッフの女性がすぐに指導の外国人スタッフと相談。ただちに大型暖房機械が運び込まれました。こうした気遣いはとても大切です。何とかインコたちに気候馴化してもらいたいですね。
ココでカップに入れたエサは既製の「ローリーネクター」ではなく自家製の野菜ジュースです。何となくトウガラシの香りもする不思議なジュースで、鳥たちには大好評でした。
よしずで仕切られたバックヤードにはたくさんの大型ケージがあり、すごい数のズグロオトメ、ショウジョウインコ、コガネメキシコ、タイハクオウム、モモイロインコ、ルリコンゴウ・・・(ほかは見えませんでしたがまだまだいるようです)。
将来的には表舞台にデビューすることでしょう。インコショーなどアクティブ&フレンドリー&芸達者な姿をお客さんに見てもらえるようになれば良いなぁと思います。

エサを上げると白鳥が 見事なフクロウショー おみやげはフクロウ

食堂(名物出雲そば。手打ちでとても美味しいです)の北側が水鳥池。白鳥はじめ無数の水鳥たちがすいすい泳いでいますが、1カップ50円のエサ(ペレット)を買ってばらまくと、集まる集まる池の鯉状態です。しばし「紀伊国屋文左衛門ごっこ」が楽しめました。
花々が咲き乱れるメイン温室「センターハウス」に戻ると、そこではフクロウ飛行ショーが行われていました。お兄さんお姉さんのかけ声で音もなく飛翔し手に止まるフクロウたち。とても可愛いです。しかもここでは「ふれあい」が楽しめました。お腹のやわらかな羽毛の感触も素晴らしく、猛禽なのに甘噛みをしてくれるのです。一緒に写真も撮れますし、これははずせないポイントですね〜。
おみやげはフクロウセンターに戻ってからですが、世界中から集めたフクロウグッズがたくさん!インコモノは・・・と見ますと、わずかですがありました!!どこかで見たことのあるような気がする素敵なグッズでした!

東京から飛行機で島根県まで行ったのにもかかわらず、出雲大社も松江城も見ずに、フォーゲルパークで5時間も過ごし、トンボ帰りで戻って参りましたが、いや〜楽しかったです。鳥好き仲間で行けば5時間じっくり楽しめますね。
なにしろ今年開園ですから試行錯誤のところもあるのでしょうが、今後ますます頑張ってさらに素敵なフォーゲルパークになってくれることを祈ります。熱意のある優しいスタッフばかりのようですから、きっと実現できるでしょう!

●公式サイト http://www.vogel.jp/
●所在地  島根県松江市大垣町52  TEL0852−88−9898
●交 通  出雲空港から車で20分
●駐車場  あり 
●開園時間 午前6時30分から午後5時(入園は4時30分まで)
●休園日  なし・年中無休
●入園料  大人1500円 子供750円
●インコ度=★★★★★
●ポイント トイレが多い!これは観客にとってとてもウレシイことです。

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